更新日時: 2023年/09月/03日 by aruna
メダカの美しさは親で決まります。メダカは親の形を遺伝しやすいため、グレードの高い親を使えば子供もよいグレードのメダカになる確率が高くなります。
一方で、その他の要素はあまり重要ではありません。たとえばクワガタの場合はエサや温度管理によって大きさが決まったり、金魚は運動させてヒレを伸ばしたり肉瘤を発達させたり、色揚げしたりしますが、メダカではほとんどそういった手間はほとんど必要ありません。
体外光のメダカは白い容器で育てれば綺麗になりやすいなど多少の差はありますが、その他の生き物に比べると育て方で差はつきません。
どれだけたくさん採卵して、早く育てられるかが勝負
逆を言えば、メダカの形質(色やヒレの形など)は先天的に決定されることが多いため、どれだけたくさん採卵させて、産卵できるサイズまでできるだけ数を減らさずに早く育成すれば、グレードの高い個体をたくさん得られるということになります。
このため、現在のメダカ養殖業者は1ペアの親魚から1か月に数百個以上採卵し、たったの45日で産卵可能なサイズまで育て上げる技術を持っています。
もちろん、副業でメダカを育てる場合スペースが限られてくるため45日で大人にするのは難しいですが、いかに採卵させていかにたくさんの針子を落とさずに若魚にできるのかという技術を磨かなければまとまった報酬を得ることは難しいでしょう。
まとめると、メダカのブリードで稼ぐためには人気の品種の中でも質が高い種親を購入し、たくさんの卵を採卵して美しいメダカをたくさん生産しなければならないのです。
メダカの副業ビジネスで稼ぐ方法と流れ
ここからは具体的にメダカを副業で販売して稼ぐ方法と流れを紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
品種を選ぶ
まずは、育てて売るメダカの品種を選びます。
品種選びは一番大事です。高値で取引されている品種を選ばなければ副業として成立しないからです。
ここで売れているメダカではなく、自分が好きな種類を選ぶとまず失敗します。副業で稼ぐならやはりヤフオクで入札がつきやすい品種を選ぶといいでしょう。
メダカは品種が多くトレンドの移り変わりが激しいため、メダカ屋さんなどで売れ筋を聞くかヤフオクで入札がたくさん入っている品種を選ぶなど、必ずリサーチするようにしましょう。
販売しやすい品種
販売しやすい品種は2023年ではレッドクリフなどの体外光系が人気がありました。
他にもアマテラスや朱光菊、デーンモルフォなどです。他にも最新品種のミッドナイトフリルや、黒天幻龍などのブルーアイも人気があります。
さらに、サファイア、忘却、夜桜、ユリシスなどののラメ系息が長いロングセラー品種も稼ぎやすいです。
ほかにも、クラウドグレーダイヤ、五式、龍章鳳姿などのブラック系も根強い人気があります。
先日100万円以上で落札されたフロマージュなど、もはやメダカではなくベタやグッピーなどの熱帯魚のような形になっています。このようにラメやヒレ長など、派手でギラギラヒラヒラしたメダカが今後もトレンドとなってくるのは間違いないと思います。
品種を絞る
個人の副業の場合、業者のように広大な土地や設備を用意できません。
そこで、メダカの品種を絞り、少ないリソース(設備や費用、手間)を集中させる必要があります。
たとえば、マンションなどの集合住宅にお住まいで、ベランダしか飼育スペースがないのに、10種類以上のメダカを養殖するのは絶対に不可能です。
スペースが限られているのであれば育てるメダカを2~3種類に絞るといいでしょう。一戸建てで庭があっても、個人の副業レベルなら10種類程度が理想だと思います。
育てるメダカの種類を絞ればたくさん採卵できるため大量生産できますし、綺麗な個体が出てくる確率も上がります。
掛け合わせ
また、品種同士をかけ合わせて得られた子供を販売する方法もあります。たとえば夜桜とサファイアをかけ合わせて両方の特徴を持ったメダカを販売するようなやり方です。
他の店では売られていないメダカを販売することができるので優位性がありますが、特徴が出てこないとただのミックスメダカになってしまうためデメリットも大きいです。また、形質が安定して子供に遺伝するようになるまで3世代位かかると言われています。
最初のうちは掛け合わせずに人気の品種を販売したほうがいいでしょう。
新種
出回ったばかりの新種を購入して採卵して稚魚を販売するという方法もあります。たとえば、数十万で販売されている新種を購入して、ブリードして子供をヤフオクで販売すれば、1ペア数万円で売れることがあります。
新種を狙ってブリードすれば、うまく行けば数百万円以上のお金を短期間で稼げますが、種親が死んでしまうなどの大きなリスクがあります。
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