更新日時: 2023年/09月/18日 by aruna
ただし、別の水槽に隔離しただけでよくなるメダカもいるため、正露丸が効いたのかどうかはわかりませんが、試してみる価値はあると思います。
少なくとも正露丸を入れただけでメダカが死ぬようなことは1例もなかったので、安全性はあるようです。
正露丸浴の具体例
正露丸を入れた容器のメダカは、どんどん回復しているように見えました。まず、白くて透明な糞をしていたメダカが黒い糞をするようになりました。
結局、4匹いた痩せ細り病のメダカのうち、重症だった2匹は死んでしまいましたが、2日目からガリガリに痩せてしまって食欲がなくなったメダカも現在は元気に粉エサを食べて体型も少し改善しています。
ただ、隔離飼育してゾウリムシやPSBなどをたっぷり与えていたため、そちらが原因である可能性があります。ですが、塩浴や薬浴では治せなかったやせ細り病などの未知の病気が正露丸で治療できる可能性があることは驚きです。
2023年追記:メダカのやせ細り病はおそらく栄養失調による体調不良なので、もはや正露丸を使う意味がほとんどありませんが、もし薬浴や塩浴、隔離飼育で治せなかった場合は自己責任でお試し下さい。ひょっとしたら良くなる可能性はあるかもしれません(少なくとも害はなかったです)
痩せ細り病の予防
痩せ細り病の予防について説明します。
栄養補給
まず、メダカの痩せ細り病の予防について最もポピュラーなのが栄養補給です。痩せ細り病対策として、各社で販売されているメダカ用の栄養添加剤やメダカ用の餌などを使用している方は多いです。
それ以前にやせ細り病を予防するためには餌の量そのものを増やすことが効果的だと思います。
特に室内の場合水槽内の微生物が不足するため、メダカがみるみる痩せていきます。このため、餌の量を増やすことで、メダカのやせ細り病を予防できる可能性があります。
ところで、上級者であればあるほどメダカの室内飼育は難しいと言う人が多いです。プロの業者で室内飼育をしている方はほとんどいないと思います。
この原因は、上級者は餌をあまり与えない人が多いからだと思います。たしかに他の観賞魚であれば餌を与えないほうがいいのかもしれませんが、メダカの場合、特に室内は絶対に餌はたくさん与えたほうがいいです。食べ残しが出ない範囲内であれば、お腹がパンパンになるまで与えましょう。
餌をいっぱい与えると水が汚れるとか言ってる人がいますが、そもそもメダカは重さが0.2グラムしかなく、餌をたくさん与えたところで排出するアンモニア量はたかが知れています。食べ残しが気になるならラムズホーンを入れておけば食べ残しを食べてくれます。
痩せ細り病は末期だと手の打ちようがない
痩せ細り病は末期だと手の打ちようがありません。痩せ細り病が進行して平衡感覚がなくなって泳げなくなったり、手でつかめるほど弱ってくるようであれば治療してもムダであることが多いです。このため、日々メダカを観察して異常がみられたらすぐに治療するようにしましょう。
痩せ細り病は細菌や寄生虫による病気が原因だと言われていますが、隔離して餌を与え続けただけで治ったという例もあるので、ストレスが原因の痩せ細り病もあると思います。原因がはっきりとしていませんし、おそらく原因は複数あるのだと思います。いろいろなやり方を試してみるしか現在は手の打ちようがないのが現状です。
まとめ
メダカのやせ細り病は最初は謎でしたが、現在は以下のように考えています。
メダカは痩せやすく特に室内では栄養失調になりやすいです。さらに、痩せたことで体調を崩してしまい、免疫が低下して寄生虫や細菌などに感染して死んでしまうのです。この一連の流れがやせ細り病として認知されていたのではないでしょうか。
つまり、食べ残しが出ない程度に餌を多めに与えて体調を崩すのを防げば、やせ細り病は予防できる可能性が高いと考えています。
実際に、素人である私の父が飼育しているメダカでやせ細り病にかかった個体は1匹もいません。これは、私の父はもう高齢者なので、何度注意しても食べ残しが出るほど餌を大量に与えるのをやめないからです。
もちろん、餌を与えすぎると今度は水質が悪化するため程々にしなければならないのですが、室内でやせ細り病に悩んでいる方は餌の量を倍ぐらいに増やすといいかもしれません。特に金パケなどの栄養価が高い餌をたっぷり与えるといいでしょう。
ただ、すでに発症している場合は餌を増やしても意味がないため、常に栄養たっぷりに管理する必要があります。
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